
アトピー持ちの人
アトピーの人が筋トレすると症状が完治したり改善したりするの? それとも逆に症状が悪化したりするの? アトピーの人が筋トレしてカッコいい体になりたい場合、注意することとかあるの?
こういった疑問に答えます。
筋トレ自体がアトピーの改善(完治)に繋がる人はほぼいない

長年アトピー性皮膚炎を患いながら筋トレを続けてきた僕の結論は【筋トレ自体がアトピー性皮膚炎の完治(改善)に繋がる人はほぼいない】です。
ネット上で散見される【筋トレがアトピー性皮膚炎の改善に効果がある理由】は以下のようなものです。
「要するに身体をほぐして体内の新陳代謝を活性させることでアトピーが改善する」という論理なのですが、アトピー性皮膚炎はそんなシンプルな要因で治る病気ではないと多くのアトピー持ちの方々は思うでしょうし、僕も身をもってそう思います。
もちろん、アトピー性皮膚炎という病気はいまだ原因が解明されておらず発症要因も一人ひとり千差万別なので、もしかしたら「筋トレや柔軟運動で新陳代謝が良くなったらアトピーが治った」という方もごく一部にいるかもしれません。
しかしそれはほんの一部のラッキーな人の話であり、もし多くの人にその対処法が有効であるならば今頃アトピー性皮膚炎で悩んでいる人の数は大幅に減少しているはずです。けれど、そうはなっていません。
つまり【身体をほぐして体内の新陳代謝を活性させることでアトピーが改善する】という対処法は、残念ながら有効とは言い難いということです。
筋トレという「運動」よりも筋トレを習慣化することによる食事や生活スタイルの変化にアトピー改善効果がある

しかし【筋トレ】がアトピー性皮膚炎の改善にまったく寄与しないのかと言われれば、そうとも言い切れません。
僕自身、【筋トレ】を通してアトピー改善の糸口を見つけられ、今現在はステロイドをほぼ使用せずに過ごせるようになっています。
「筋トレを通してアトピー改善の糸口を見つけられた」とは、
という経験のことです。
これだけを聞くと、別に【筋トレ】をしなくても自分の身体の内側を日々しっかりと観察して様々な試行錯誤を繰り返していけば必ずアトピー性皮膚炎の改善の糸口は見つけられる、とも言えてしまいますが。
それでも僕は自分の体験談から、どちらかというとアトピー性皮膚炎の改善のために【筋トレ】を行うことをお勧めします。
その理由がこちらです。
僕がアトピー改善のために【筋トレ】をお勧めする理由
筋トレで外見が少しずつ変化していくと、楽しさから毎日の鏡を見る時間が増えていきます。しかし鏡を見ることで自分のアトピーも目に付きますので、アトピーを意識する機会も同時に増えていきます。
アトピーを本気で改善する為には、自分の症状を毎日真剣に観察して試行錯誤する必要があります。
アトピー性皮膚炎の症状が悪化した日の朝は本当に憂鬱な気分になります。昔、特に顔に酷い症状が出ていた時期の僕は人の視線が異様に気になり、電車に乗るとその場の全員が自分を見ているように感じて顔面が真っ赤になる【赤面症】を患いました。当時は精神的にかなり辛かったです。
しかし【筋トレ】を始めてからは、本当にどれだけアトピーの症状が悪化した日でも気分がどん底まで落ちることは全く無くなりました。
「心と体はつながっている」と良く聞く言葉がありますが、本当にその通りだと思いました。こればかりはやってみなければ分からないでしょうが、だからこそ是非やってみて体感して欲しいです。
また【筋トレ】を継続することで身体は少しずつ確実に引き締まっていきます。日々僅かでも自分の身体が成長している実感を得ることで「自分は少しずつだけど着実に前進している」という意識になり、その意識もまた自分を精神的に支えてくれます。
【筋トレ】で身体が少しずつ変化してくると、毎日口にする食事にも意識が向いてくるようになります。アトピー性皮膚炎の改善のためには食事内容を意識することもかなり重要ですので、症状が改善する可能性が大いにあります。
アトピー歴30年以上の自分がトレーニングを10年以上続けて得た【アトピー悪化のポイント】と【改善の成果】

以上から、アトピー性皮膚炎の改善のために【筋トレ】を始めることは僕自身の実体験からもとてもお勧め出来るのですが、しかしまた注意すべきポイントもあります。(僕自身の失敗談です)
アトピー悪化のポイント
「筋トレをしたら筋肉を大きくするためにタンパク質が必要です。そのタンパク質はプロテインから摂りましょう」とプロテインメーカーの利害関係者がそこかしこで広告を打っていますが、アトピー性皮膚炎の人は注意が必要です。

多くのプロテインにはアレルギー物質が大量に含まれています。
アトピー罹患者は食物アレルギーのある人が多いため、プロテインでアトピー症状が悪化する可能性が大いにあります。
僕自身がそうです。
プロテインとアトピーの関係は↓こちらの記事にまとめてありますので是非読んでみてください。
ちなみにプロテインを飲まなくても人は十分に筋肥大できますので、プロテインが身体に合わない人は普段の食事からしっかり栄養を摂取しましょう。
トレーニング後にしっかり栄養を摂取したいとの思いから、糖質を摂り過ぎたり、糖質の摂取量やタイミングが不規則な場合、体内では血糖値がの変動が激しく起こります。すると、血糖値を安定させるために【コルチゾール】という副腎皮質ホルモンが分泌されます。
【コルチゾール】は、アレルギーの治療に使われるステロイド外用薬と同じはたらきをするホルモンです。
その【コルチゾール】が血糖値を安定させるために使われてしまうと、アレルギーを抑える働きができなくなるため、アレルギー症状が悪化してしまいます。

逆に【糖質制限】を行うと、
①血糖値の変動を抑えられるため
②コルチゾール(副腎皮質ホルモン)の消費が抑えられて
③アレルギー症状への対処の方に使用されるので
④アレルギー症状が改善する
という流れです。
アレルギー症状を悪化させない糖質の許容摂取量は、人それぞれ個人差がありますので、各々で適切な摂取量を見極める必要があります。
筋トレの効果を高めるために【サプリメント】でビタミンやミネラルを摂取するトレーニーは多いです。そしてアトピー性皮膚炎の改善にも【サプリメント】によるビタミンやミネラルの摂取が有効だとする説が多数、流布しています。
しかし、僕自身はサプリメントの摂取で逆にアトピー性皮膚炎が悪化しました。ですのでこれも人によっては注意が必要な行動だといえます。
僕自身の【筋トレ】によるアトピー改善効果
筋トレを始めてからアトピーが改善するまでに、僕自身は10年以上の時間がかかりました。
正直、筋トレによる筋肥大を優先させるあまりアトピー症状の改善が大幅に遅れてしまったことは認めざるをえません。
しかしこれまでの期間の試行錯誤や辛い感情は、決して無駄では無かったと思っています。
そして現在は【アトピー性皮膚炎の症状の改善】と【筋トレによる筋肥大】をようやく両立させることが出来るようになりました。

ですのでこれからは、僕が試行錯誤の末に得てきた【アトピーを改善しながら筋肥大するための有益な情報】を皆さんに共有していきたいと思っています。
まとめ
アトピー持ちでも【筋トレ】でカッコいい体を手に入れることは可能です。
そして【筋トレ】で体に対する意識を変えることで、結果的にアトピー性皮膚炎の改善も目指せると自分は考えています。

「生まれ変わるなら、生きているうちに」ですね。
絶対に諦めず、一緒に頑張りましょう。
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