アトピー性皮膚炎に30年以上悩まされてきて、「何をやってもアトピーが良くならない」状況を長いあいだ経験してきましたが、今ではほぼステロイドなしで生活できています。
アトピー歴は長く30年以上になりますが、試行錯誤を繰り返し、ようやく症状改善の成果が出始めています。
↓こちらが【以前】と【現在】の肌の状態です。
本当に長い間、自分のカラダと向き合ってきました。
そしてようやく、アトピー性皮膚炎を抑えられる【生活規則】を掴むことができたと思っています。
なので今回は、これまで僕が長らく蓄積してきた経験から得た【僕がアトピーを劇的に改善させた対策11選】を紹介したいと思います。
アトピー性皮膚炎を発症して30年以上の僕が、症状を劇的に改善させることができた【絶対にお勧めするアトピー対策】をすべてまとめました。
①禁酒禁煙
アトピー性皮膚炎を改善させたいなら、とにかく絶対にタバコを諦めてください。
そしてお酒もやめるか、もしくはそれが精神衛生上むずかしい場合は、飲酒回数を減らしてください。
20代の頃どちらも大好きだった僕ですが、いまでは知人に誘われてもお酒は本当に飲みたくないと思うようになりました。
僕が【禁酒禁煙】できた方法を↓記事の中で詳しく解説しています。
②アレルギー血液検査で自分のアレルギー物質を把握する
まずは自分のカラダが何に対してアレルギー反応を起こすのかしっかり把握していなければ、対策のしようがありません。
僕も実際に【アレルギー血液検査】を行った結果、「花粉」や「ゴマ」といった、まったく自覚のなかったアレルゲンを知ることができ、ピンポイントで対策することができています。
↓こちらの記事で実施方法や詳細を紹介しています。
③タオルや衣類の二度使いは禁止にする
タオルや衣類の使い回しを一切禁止にしました。
素肌に触れる布類は、たとえお風呂上がりで清潔な身体に使っている場合でも、1日で大量の見えない雑菌が繁殖しています。
このルールを徹底することで、日々のカラダの痒みが劇的におさまりました。
毎日の洗濯物の量と手間が増えて大変ではありますが、生活ルーティンにしてしまえば、むしろやらないと気持ち悪く感じるようになってきます。
↓こちらの記事に詳細を記載しています。
④ベッドシーツは最低でも3日に1回は交換する
タオルや衣類と一緒で、ベッドシーツも毎日素肌に触れるものです。
これも洗濯量が増えて結構面倒臭いですが、寝起きに鏡で血だらけの自分を眺める憂鬱さを考えると、アトピー改善は日々の積み重ねが重要なのだと実感します。
僕の場合は3日目で、就寝時に少し痒みを感じて、4日目は痒すぎて寝ることが出来ませんのでこのスパンで交換しています。
それぞれの痒くならない使用期間があると思いますので、その期間を見極めて実践してみてください。
⑤毎日必ず一食以上は魚料理を食べる(注意点も紹介します)
アトピー性皮膚炎の改善にとって、油(脂肪酸)の摂取バランスは超重要です。
油の摂取バランスとは、不飽和脂肪酸(「オメガ3系脂肪酸」「オメガ6系脂肪酸」「オメガ9系脂肪酸」)3種類の、食事から摂取する量のバランスです。
これらの油の理想的な摂取バランスは【オメガ6系:オメガ3系=4:1】です。
しかし、現在の食生活ではバランスが崩れてしまっている人が多く、おおよそ【オメガ6系:オメガ3系=10:1】くらいだと言われています。
僕はこの油の摂取バランスを調整したことで、アトピー性皮膚炎の症状がかなり改善されたと実感しています。
その方法はとてもシンプルで、1日3食のうち最低1食のメインディッシュを【魚の缶詰】にするだけです。(缶詰じゃなくても良いですよ)
こちら↓の記事を参考にしてみてください。
⑥サプリメントは適切量を見極める(過剰摂取は悪化の原因)
アトピー性皮膚炎の原因として、真っ先にネット検索で見られるのが「体内の栄養素が不足しているから」だと思います。
亜鉛が足りない、ビタミンが足りない、腸内環境が良くない、等々…。
そんな栄養素不足を補うためにもっとも手っ取り早い方法が、サプリメントの摂取です。
確かにサプリメントによる栄養素の補給でアトピー性皮膚炎が改善する人もいると思いますが、サプリメントによる栄養補給を実践する際には、注意すべきポイントがあります。
『サプリメントは人により合う・合わないが必ずあり、合わないサプリメントを摂取したり、自分のカラダにとって過剰な量を摂取してしまうと、アトピー性皮膚炎が悪化する恐れがある』
これは僕が実際に体験して痛感したことです。詳しくはこちら↓の記事に記載しています。
⑦家中のカビ対策を徹底する
僕は大学を卒業して、友人と2年間ルームシェアをしていたことがあるのですが、その時に住んでいた築50年の格安アパートが原因で、アトピー性皮膚炎が急激に悪化しました。
原因は、日当たりの悪い部屋の湿気からくる【カビ】でした。
部屋の中では、意外と見落としがちな場所に、気付かないうちに大量のカビが繁殖している可能性があります。
僕自身、普段からおもに部屋の4カ所のカビ対策を徹底していますが、その対策は十分にアトピー性皮膚炎の改善に繋がっていると感じています。
僕が実践している部屋の4カ所のカビ対策の詳細を↓こちらの記事にまとめてあります。
⑧花粉症対策(その症状はアトピー性皮膚炎ではなく花粉症皮膚炎かもしれません)
もう何十年もアトピー性皮膚炎と付き合っていたので、すべての肌トラブルはアトピー性皮膚炎のせいだという固定観念ができあがってしまっていました。
2018年の2月頃から、それまで一度も出たことの無かった目の周りの痒みが強く出るようになり、2020年の中頃までずっと目の周りが赤く腫れあがった姿で生活していました。
その時にはすでに結婚していて、特に気にする様子のない素振りで毎日接してくれた妻には本当に感謝していますが、毎朝、鏡を見るたびに憂鬱な気持ちになっていたあの当時は、正直かなりツラい時期でした。
それがアトピー性皮膚炎ではなく【花粉症皮膚炎】だったと気付いたのは、アレルギー血液検査を実施してからでした。
「花粉症=目ヤニ、鼻づまり、くしゃみ」という症状が出るものだと思い込んでいた自分の知識のなさも判明が遅れた原因でした。(目ヤニ、鼻づまり、くしゃみはまったく出ませんでした。)
つまり、アトピー性皮膚炎でありながら【花粉症皮膚炎】も併発していた状態だったということです。
目の周りの痒み・腫れの原因が【花粉症皮膚炎】だと気付いてから花粉症対策を徹底したことで、2年間も悩んでいた目の周りの症状が、たったの1週間で消えてなくなりました。
その経緯と対策を↓こちらの記事にまとめました。
⑨いきなり脱ステは危険、うまくステロイドを利用しながら一つずつ原因を排除する
ステロイド外用剤の継続使用は皮膚の免疫力を弱めてしまうので、そもそもアトピー性皮膚炎を根本から治療するためには、ステロイド外用剤を一切断たなければならない。
アトピー性皮膚炎の改善対策で【脱ステロイド】という方法を聞いたことがある人は多いと思います。
実際に医師免許を持った経験豊富な皮膚科医の方の中にも、「ステロイド外用剤を使用している限りアトピー性皮膚炎は絶対に治らない」と断言している方もいらっしゃいます。
アトピー性皮膚炎への対策は、現在の医学では根本治療ができないこともあり、本当に人によって見解が分かれます。
僕自身も過去に【脱ステロイド】を実践した経験があります。そのうえで僕は【脱ステロイド】否定派です。
長年の経験から【脱ステロイド】がアトピー性皮膚炎の改善に繋がることは無いと考えています。
アトピー性皮膚炎の【火元】はステロイド外用剤とは関係がありません。
詳細は↓こちらにまとめてあります。
⑩自分に合わない食材を排除して腸内環境を整える
アトピー性皮膚炎の改善に効果があるサプリメントを摂取すること、腸内環境の改善に繋がる食材を積極的に摂ること、それがアトピー性皮膚炎の改善に繋がると十年以上考えていました。
しかしそれは大きな間違いでした。
アトピー性皮膚炎の改善のために何より優先すべきは、【改善効果がある食品を摂取することよりも、アトピー性皮膚炎を悪化させている食材を把握して排除すること】です。
僕は自分に合わない食材を排除することでアトピー性皮膚炎が劇的に改善しました。
詳しくは↓こちらにまとめてあります。
⑪水道水の塩素を除去する(お風呂・シャワーヘッド・飲み水・加湿器)
蛇口をひねると出てくる水道水の中には、わずかな量ですが残留塩素が含まれています。
この残留塩素を排除したことで、アトピー性皮膚炎が完治した経験を持つ方がいらっしゃいます。
しかし、これもまたアトピー性皮膚炎の改善対策の難しいところで、水道水の残留塩素が逆に皮膚の黄色ブドウ球菌を殺菌してくれるので、アトピー性皮膚炎の改善に寄与している、と考える医師もいらっしゃいます。
合う・合わないは本当に人それぞれ、実践してみなければ結果は分かりません。
ただ、僕自身は脱塩素生活を心がけていることで(それが改善要因かは不明ですが)、現在アトピー性皮膚炎が快方に向かっています。
実際に脱塩素生活でアトピー性皮膚炎が改善した方の書籍紹介と、実際に僕が実践している脱塩素対策を↓こちらにまとめました。
まとめ
紹介した11個の対策のひとつひとつに、僕自身が経験した見解と実践例が細かくありますので、まとめ記事に要約するには難しいところがあります。
詳細は是非それぞれの個別ページをご覧になってください。
正直、30歳をこえたあたりの頃は、この病気は死ぬまで付き合っていくものなのだと諦めていました。
しかし、ここ数年は本気で自分のアトピー性皮膚炎と向き合い、毎日じぶんのカラダで様々な対策を実験し、効果を検証し、少なからず諦めたもの(タバコやお酒、好きだった食べ物など)もありながら、ようやく症状を改善させることができています。
アトピー性皮膚炎の原因は千差万別ですので、僕の紹介した対策がすべての人に効果的にはたらくことはないと思います。
それでも、たった数人でも、このブログを参考にアトピー性皮膚炎が改善したという方がいらっしゃったなら嬉しく思います。