
今回は、僕が筋トレを始めてから摂取してきた『プロテイン』と、それを飲んでいた時の身体の状態(アトピー・肌荒れ)を色々と紹介していきたいと思います。
ちなみに結論を先に書くと、8年間で様々なプロテインを試した結果「自分にはどんなプロテインも合わないのだ」と感じました。なので今現在は、食事からのみ、たんぱく質を摂取しています。
1.ホエイプロテイン(WPC)
トレーニングを始めた当時、それまでプロテインを飲んだことは一度もありませんでしたので、プロテインの原料や栄養バランス等の種類の知識はまったく皆無でした。
近所のドンキの棚に大量に並んでいたザバスの【ホエイプロテイン】を見て「これが一番人気なんだな!」と手に取ったのが選んだきっかけでした。
言わずと知れた大人気ブランドですよね。国内メーカーなのも安心です。
購入した味はココア味でした。基本、プロテインは牛乳で溶かして飲むと美味しいように出来ているので、美味しさを求めるなら牛乳割りが一番なのですが、当時の僕はすでに乳糖(ラクトース)不耐症だったので、ミネラルウォーターで割って飲んでいました。
【乳糖不耐症】牛乳を飲むとお腹がユルくなる、ってやつですね。
子供の頃は普通に飲めていたんですが、成人になってから飲むとお腹の調子がおかしくなるようになっていました。
18歳で独り暮らしを始めてから、ほぼ飲まなくなったことで耐性(消化機能)が無くなってしまったのかもしれません。
しかし【ホエイプロテイン】を飲み始めて1か月程度たった頃、身体に不具合が起き始めました。
それまでも普段からニキビができやすい体質ではありましたが、顔のニキビが異様に増えてきました。

後に気付くのですが、【ホエイプロテイン(WPC)】にも乳糖が入っているんですよね…。
飲み始めてから若干「便がゆるいな~」と感じつつ、そのことに気付かずに飲み続けていたことで、腸内環境が悪化したのが原因だと思います。
2.ソイプロテイン
乳糖不耐症の自分にはホエイプロテインは合わないのだと気付き、次に手を出したのが大豆を原料に作られている【ソイプロテイン】でした。
これなら乳糖は入っていないし、お腹がゆるくなることもないので、ニキビが改善されるだろうと思い、鞍替え。
ただこの【ソイプロテイン】、【ホエイプロテイン】に比べて味が落ちます。
かなり粉っぽい口当たりで、また水に溶けにくいのでシェーカーで振ってもダマになるんですよね。全然【ホエイプロテイン】に比べると美味しくない。
それでも筋肉のために1日2~3回、頑張って飲んでいました。
しかし。。
【ソイプロテイン】に変えても、顔の大量のニキビが減る気配はありませんでした。当然、アトピーの状態も結構悪いまま。
これも自分には合わないのかもしれないと思い、また違うプロテインを探すことにしました。

ここで、プロテイン自体が自分には合わないのかもしれない、とは考えませんでした。
カラダつきが以前より一回り大きくなり、筋トレに完全にハマり始めた頃で、とにかく毎日のたんぱく質摂取量を多く維持することは絶対に外せないと、当時の自分は考えていました。
3.ホエイプロテイン・アイソレート(WPI)
【ホエイプロテイン(WPC)】も【ソイプロテイン】も駄目。
となり、インターネットで検索して次に手を出したのが【ホエイプロテイン・アイソレート(WPI)】です。
【ホエイプロテイン・アイソレート(WPI)】とは、イオン交換法と呼ばれ、ホエイプロテイン・コンセントレート(最初に飲んでいたザバスのホエイプロテインがこれ)製法で分離されたタンパク質をさらにイオン交換して作られる為、タンパク質以外の成分はほぼ除去されて高濃度のホエイタンパク質となります。
乳糖の含有率もほぼゼロなので、牛乳でおなかを下す人でも飲むことができます。
ただし、工程が増えるため値段は普通のプロテインより高くなります。
より純粋なたんぱく質であるなら、消化器官への負担も少ないだろうと思い、購入していました。
このプロテインに変えてから腸の不調はかなり軽減しました。
毎日の便通もつるんと調子よく、色も理想的な黄土色。顔のニキビも少し減少(完全になくなりはしませんでしたが)したので、歴代プロテインの中で最も愛用期間が長かった種類のプロテインでした。
4.加水分解プロテイン(ハイドロ・ホエイプロテイン)
結局、筋トレを始めてから7~8年のあいだ、顔のニキビは無くならず、アトピー症状も改善せず、しかし身体は少しずつ大きくなっていたことで、プロテインの使用を継続していましたが、あるとき気が付きました。

どれだけカッコいい身体に近付いても、顔がニキビだらけで、アトピーで肌が汚ければ、女子にはモテないよな…。
今さらですね。
しかし。。
長年プロテインを愛用し、たんぱく質中毒に陥っていた自分には、すぐにプロテイン断ちをする勇気はありませんでした。
そこで最後に使用したプロテインが【加水分解プロテイン】です。
【加水分解プロテイン】は【加水分解ペプチド】とも呼ばれ、微生物に含まれる酵素などを使いホエイプロテイン・コンセントレートをペプチド状態に分離したものです。
アイソレートよりも消化吸収しやすいように栄養分子が細かく処理されたプロテインで、イメージとしては【ホエイプロテイン・コンセントレート】と【アミノ酸】の中間的な存在です。
要は、ホエイプロテインの中で最も消化しやすく吸収が早い。
ホエイ含有率が最も高くなるため、価格もホエイプロテイン・アイソレートより更に高価となります。

このWPHなら、ほぼ消化器官に負担を与えないはずだから、肌荒れ、アトピーを改善しつつ筋肉量を増やすためのたんぱく質量を維持できるかもしれない!
諦めの悪い自分は最後にこのプロテインを試しましたが、3日で自分には合わないと判明しました。
飲み始めてすぐ、両足の太ももに大量の吹き出物が噴出してしまったのでした。
5.プロテインを諦める
筋トレを始めて8年。
ようやく自分は、「自分が飲めるプロテインは、この世には無いな」と悟りました。
この諦めは、でも、結構自分の中で大きい挫折でした。
筋トレが「本気」から「趣味」に変わった瞬間でもありました。
現在はプロテインなし・普通の食事のみでたんぱく質を摂取
それからの自分は、普段の3食の食事の中で、120g以上のたんぱく質を摂取する食生活にシフトしました。
久々に新しい彼女も出来たタイミングでしたので、ラーメンもマックも気にせず、一緒に食べまくるようにしました。

トレーニングは趣味で楽しくやれれば良い。
美味しいものを食べて、少しずつ大きくなれば良い。
そう考えるようになりました。
現在
それから3年程たった現在ですが。
毎日、3食の食事で100~120g程度のたんぱく質量でも、十分に大きくなりますね。
扱う重量も確実に伸びています。
そしてまた、顔のニキビも当時に比べてほぼ無くなりました。
まとめ
プロテインは少し特殊なたんぱく質ですので、僕のように身体に合わない人もいると思います。
こればかりは生まれ持った消化能力に左右されますので、自分ではどうすることも出来ません。
けれど、プロテインが飲めないからといって、筋トレで身体を大きくすることが出来ない、なんてことは無いと思います。
日々の食事の中から、しっかり炭水化物とたんぱく質とビタミンを摂取できていれば、確実に身体は大きくなっていきます。
欧米のプロボディビルダーの間でも共通の認識ですが、結局プロテインドリンクは補助食品でしかなく、もっとも需要なのは、いかに食事から良質なたんぱく質を摂取できるか、のようです。

これからも、気楽に毎日の食事を楽しみながら筋トレに励みたいと思います。
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